朝日新聞ジャパン・アルマナック〈2001〉英和対訳データ年鑑

コンパクトで多彩、内容は充実していて、しかも日本語・英語の両方で活用が可能であることが非常に使いやすい。日本の文化・社会のアウトルックを英語で発信する場合にも非常に役立つ一冊である。しかしながら、最近のニュースを見る場合のハンドブックとしては、いささか不十分なところもある。例えば、日本人の個人資産は１３００兆円と言われるが、その総額・年齢分布・資産額の分布などは、社会の構造改革の基本的方向性を考える上で重要であるが掲載されていない。また、ＧＤＰの産業別割合はあるが、個人消費・輸出・設備投資などでの割合が示されていないことが残念である。経済の専門家でない普通の国民にとって、細かい数字が正確であるよりも、知りたいのは年ごとの分かりやすいアウトラインなのである。その時代によく使われている指標について、簡潔に示されることを望みたい。